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(上の写真は1966年12月18日の新医協鍼灸部会発足総会の写真です)

 

新医協は医療・医学・福祉にたずさわる様々な領域・職種の会員が、国民のためのより良い医療・福祉の実現を目指して、研究と実践を進める組織です。

 

鍼灸部会はその中にあって、東洋医学をより多くの人に役立たせるための研究・活動に取り組んでいます。また新医協の特徴である領域や職種の枠を超えた共同研究や実践にも取り組んでいます。

同時に、生命と健康を守る立場から、戦争に反対し、環境を守る運動にも参加しています。

 

このような目的に賛同される鍼灸師、あんま・マッサージ師・学生の皆さんどうぞ新医協に入会して私たちとともに活動してください。

 

新医協副会長 村田溪子

 

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【国民に役立つ伝統医学を】

新医協・鍼灸部会は伝統医学(鍼灸や手技療法など)の立場から国民に役立つべき研究と多くの人々と共に諸条件の改善の運動をする臨床家や学生達の集まりです。

 

伝統医学は中国から伝来し長い時間をかけて日本の風土や文化に育まれ、国民生活に溶け込んで発展してきました。そしてその思想や智慧や方法は当時の人々にとって生きていく上で欠くことのできない存在でもありました。現在伝統医学はその力を十分発揮しているとは言えません。その理由に健康保険からの排除等に見られる不合理な社会制度と同時に私達の主体的力量の問題もあるかと考えます。

 

現在、私達は多くの病気と様々な健康破壊の中で生活しています。その原因を一言でいえば社会と人類が自然界の摂理を無視した結果であり、地球的規模での環境破壊などはその象徴でしょう。むろんその原因の多くは政治や経済などの社会的条件にあります。しかしそれだけではなく私達一人ひとりが健康を軸に本当の幸せや豊かさとは何なのかを問い直すことも大切ではないかと考え、ここに社会が求める伝統医学の存在があるのではないでしょうか。

 

そのためには伝統医学を正しく継承するだけでなく、現代社会に対応できる理論と技術を創り出し、その知恵や方法などを生活に役立てるように情報公開して、多くの国民の理解を深める活動が求められると思います。そしてその活動と並行して制度上の問題を国民と共に改善する運動が必要ではないかと考えます。多くの皆さんと活動して行きたいと思います。

 

元新医協東京支部鍼灸部会会長 小出雅賀

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