古典・医古文の勉強会を開催しています

会員向けに古典研究会を開催しています。毎月第3日曜におおとり会館(大田区大森北1-15-12)で行われます。参加ご希望の方は、入会案内のページからお問い合わせください。
医古文研究会については会員以外もご参加いただけます。詳しくはこちらをごらんください。

古典研究会

素問・霊枢の原文を輪読しています

中国伝統医学に関係する古典を鍼灸臨床においてどのように活かしていくかを学んでいく研究会です。現在は主に鍼灸治療の原典である『素問』『霊枢』の原文を研究会のメンバー持ち回りで読んでおります。聴講のみの参加も可能なので、興味の有る方は是非ご参加下さい。

原典の意図をより正しくつかむために

現在、『素問』『霊枢』は現代語訳のものも出版されていますが、古典研究会では原文を読んでいきます。 なぜわざわざ原文を読むのかといいますと、古典とはその古代語という性質上、難解な個所が少なくないので、人によって解釈が異なり、すでに他人の解釈が入った現代語訳のみを読むことは、原典の意図をより正しくつかむためには適当ではないからです。

古典を本当に正しく理解するというのは、作者がすでに亡くなってしまっているので不可能なことかもしれません。だからといってデタラメに文字の解釈をして読むわけにはいかなく、できる限り正しく読まなければなりません。一般の方が教養のために医学古典を読むのならば、原文をより正確に読むという必要はないですが、専門家がそれを参考にして臨床を行うために読む場合は、様々な歴代の注釈や、医古文の知識などを用いて原文を読まなければならないのです。

古典研究会
日 程 毎月第3日曜日
会 場 おおとり会館(大田区大森北1-15-12)
参加費 無料
参加資格 鍼灸部会会員
問合せ こちらから

医古文研究会

医学古典を読む力をつける

医古文研究会は医学古典を読むための基礎知識を学ぶ講座です。医古文とは、その名の通り、古代の医学書籍を読む力をつけるために設立された学科です。その医古文の意義と目的は、医古文を学ぶことで下に挙げたような医学古典読解の際に生じる様々な問題を克服し、古代の医学書籍より先人の残した医学理論と思想を正しく受容し、それを批判的に継承し、発展させていく、ということです。

文法を理解しているだけでは解釈できない

医学古典は漢文で書かれており、現代人はすでに簡単にに読むことができなくなっております。また、長い年月の間に言葉の変化も起こってしまい、漢文の文法を理解しているだけでは正しく解釈できないということもあります。さらに、書物が現代まで伝わる過程で古典は再版を繰り返されるのわけですが、印刷技術のない時代などでは誤植、誤記等が多く発生したり、校正や再編纂を経て、原本の形を忠実に伝えていないものもあります。その他に、医学古典は中国古代に書かれたものなので、中国古代の文化と現代日本の文化の違いも頭に入れて読まなければなならない、という問題もあります。こういった問題を解決するための学問が医古文です。

医古文といってもその対象は漢文ですから、わかりやすく言えば、一般に言う語法学、文字学、音韻学、訓詁学、校勘学、版本学等の知識を用いて古医書を読むということです。医古文研究会ではこれらの知識の基礎的な所を学んでいきます。

医古文研究会は会員以外の方もご参加いただけます。
参加申込・お問い合わせは→こちらまで。
医学古典の読み方基礎講座