鍼灸治療を通じたボランティア活動を行っています

早稲田フィールド活動について

早稲田の地域交流サロンで無償治療を実施

ボランティア治療を行う会員私達鍼灸部会が2002年から長い有志ボランティア治療活動として行っているのが早稲田フィールドです。単に治療を行うだけでなく、人間をみること、触れ合うことがどういうことなのかを初心に戻り学べる場です。新宿区のホームレス支援団体の一つ「スープの会」が運営している地域交流サロン「早稲田かぜまちサロン」でボランティアとして月2回の希望者への無料治療を実施しています。

かぜまちサロンは、宿舎やグループホームで生活する方が交流する場として始まりました。そこから拡がり、学生ボランティアや地域の方も顔を出してコーヒーなどを頂きながら談笑されます。多くの利用者さんは、病気や事故などで仕事が出来なくなることで社会生活から脱落してしまった経緯を持ち、身体に慢性的不調を持つ方が多く、病院への受診だけでは話せない不調の相談や身体ケアを通した信頼で長く参加してくださいます。

最初は鍼なんて効かないだろうという発言も受けましたが、今は参加者の方が「続けていると全然違うから止めないで通う」「調子の悪いやつは受けてみるといい」と言ってくださいます。頚椎を事故で痛め持っている物を取り落としていた方が長く治療を受け自身もトレーニングの努力を行い、日常への支障がほぼ無くなりました。毎回参加し私達にコーヒーを煎れてくださいます。美味しいというと、どや顔で喜んでくださいます。

地域・社会との関わりを通じて成長

早稲田の地域交流サロン「かぜまちサロン」フィールド活動に参加した会員さんは、学生の見学から始まり、ご挨拶から皆さんと野球の話など振られ盛り上がり、今では問診から経過の説明もしっかり行える治療師です。
スープの会代表の後藤さんは「ホームレスの方達が社会に復帰するにはただ住居と仕事を世話すれば済むという問題ではない。地域とのつながり、自分も社会に関わっているという実感が大事です」と言われます。私達も活動と鍼灸を通じて臨床治療効果だけではない様々な学びと成長が得られます。
新医協として開かれた日本の伝統医学としての鍼灸を広く一般の方々にも体験、普及して病気の予防に活用していただきたい思いで活動を継続して参ります。

早稲田フィールド活動
日 程 毎月第2木曜・第4日曜日
会 場 早稲田風まちサロン(新宿区早稲田鶴巻町508番地)